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【2023年『このミス』大賞受賞作】『名探偵のままでいて』の魅力を徹底解説
2023年の第21回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した『名探偵のままでいて』が話題沸騰中!本作は、斬新な設定と驚きのストーリー展開でミステリーファンを魅了しており、受賞作としての実力も折り紙付きです。
今回は、本作の特徴やおすすめポイントを徹底解説していきます。
1. 『名探偵のままでいて』とは?
本作は、『このミス』大賞シリーズとして刊行され、多くのミステリーファンから注目を集めています。
【あらすじ】 あらすじ
物語は、レビー小体型認知症を患う71歳の祖父と、その孫娘である27歳の小学校教師・柾(かえで)を中心に展開します。
祖父はかつて小学校の校長を務め、校内で一番人気の教師でしたが、現在は認知症の影響で幻視や記憶障害の症状が現れています。しかし、柾が自身の周囲で起こった謎を祖父に話すと、祖父はかつての聡明さを取り戻し、生き生きとした様子でその謎を解決していきます。
祖父は家から出ることなく、柾が持ち込む情報だけで推理を行う、いわゆる安楽椅子探偵として活躍します。
柾の役割は、祖父に謎を提供するだけでなく、自身も推理を行い、祖父と共に物語を繵ぐことです。祖父は柾の推理を「どんな物語を繵ぐかね」と表現し、女の者の考えを聞くことを楽しみにしています。このやり取りを通じて、二人の絆が深まり、物語に温かみを与えています。
物語の中盤からは、柾の人生に関わる大きな事件が発生し、物語はさらに深みを増します。このように、祖父と孫娘の関係性を軸に、ミステリーの要素と人間ドラマが巧みに織り交ぜられています。
タイトルの「名探偵のままでいて」は、柾から祖父へのメッセージであり、いつまでも聡明で元気な祖父でいてほしいという願いが込められています。この作品は、ミステリーとしての面白さだけでなく、家族の絆や人間関係の温かさを描いた感動的な物語となっています。
2. 『このミス』大賞受賞作ならではの魅力
『このミステリーがすごい!』大賞は、新たな才能を発掘する場として知られ、多くの人気作家を輩出してきました。『名探偵のままでいて』も、その例に漏れず、以下のような魅力を持っています。
① 斬新な設定が読者を惹きつける
「名探偵が探偵でなくなる」という逆転の発想が、本作の最大のポイント。これまでのミステリーでは、名探偵が鮮やかに事件を解決するのが王道でしたが、本作はその前提を覆し、新たなミステリーの可能性を示しました。
② 伏線回収の妙
読者をミスリードしながらも、ラストに向けて見事に伏線を回収する巧妙な構成。本作を読み終えた後、「もう一度読み直したくなる」と感じるほど、細部まで緻密に作り込まれています。
③ 人間ドラマと心理描写の奥深さ
単なるトリックや謎解きだけでなく、登場人物たちの心理描写が細かく描かれているのも本作の魅力。特に、主人公の葛藤や成長が物語の軸となっており、ミステリーを超えた深みを感じさせます。
3. こんな人におすすめ!
✔ 王道ミステリーに新たな風を求めている方 ✔ 伏線の回収が気持ちいい作品を楽しみたい方 ✔ 登場人物の心理描写が深いミステリーが好きな方 ✔ 『このミステリーがすごい!』受賞作が気になる方
4. まとめ
『名探偵のままでいて』は、『このミス』大賞受賞作にふさわしい、新鮮な驚きと感動を与えてくれる作品です。斬新な設定、巧妙なトリック、そして奥深い人間ドラマが絡み合い、ミステリー好きにはたまらない一冊となっています。
これまでのミステリーの枠にとらわれない、新感覚の物語を楽しみたい方は、ぜひ手に取ってみてください!
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