大谷翔平 偉業を達成
大谷翔平が2024年9月、MLBの試合で51号ホームランを放ち、さらに自らの伝説を目撃した。 この試合で大谷は、3打席連続のホームランを含む驚異的な6安打10打点という圧倒的な特に9回に放たれた3ランホームランで、シーズン51本の目のホームランを達成。 「50-50クラブ」入り達成後、それに加えてすぐに、51盗塁目も記録し、史上初の「51-51クラブ」を達成。
現役パフォーマンスは、球場だけでなく世界中のファンを熱狂させ、現地ライブも「これは現実ではない」と驚きを隠せない様子でした。敵地でどよめきが止まらなかったとのことです。
(注)「50-50クラブ」MLBにおいて、1シーズンに50本塁打と50盗塁を同時に達成した選手のことをいう。
別のシーズンに達成した選手
アンダーソンは、1992年に53盗塁(21本塁打)、1996年に50本塁打(21盗塁)
ボンズは、1990年が52盗塁(33本塁打)、2001年は73本塁打(13盗塁)
2024年までにMLB以外のリーグにおいては同一シーズンでの達成者は、大谷翔平しか存在しません。
大谷翔平の51号ホームランと投手の違和感
9月19日、大谷翔平は51号ホームランを打ちました。次の動画を見てください。
メジャーの投手にしては、異常な球速の遅さ
メジャーリーガーの投手のストレートの平均球速は約151 km/hです。
トップクラスの投手になると、平均で約155 km/h以上に達することもあります。
アロルディス・チャップマン選手: メジャーリーグ史上、最も速い球を投げた投手として知られています。2010年にレッズ時代に記録した169 km/hという球速は、いまだに破られていません。
大谷翔平選手の最高球速は 165 km/h です。これは、2016年のクライマックスシリーズで記録されました。メジャーリーグでの自己最速は 164 km/h(101.9マイル)で、2023年の試合で達成しました
ものすごく速い球です。
変化球の場合でも:カーブボール (カーブボール):約76-80マイル(約122-129km/h)
スライダー:約83-86マイル(約134-138km/h)
チェンジアップ:約80-85マイル(約129-137km/h)
カッター:約88-92マイル(約142-148km/h)
動画を見ると、大谷選手と対戦した投手のストレートが、変化球より遅い球にしか見えません。
ナックルボールと思ったが、実は内野手が投げていた!!
ピッチャーの正体
この試合の9回、マーリンズは内野手のビダル・ブルーハン選手をピッチャーとして登板させました。ブルーハン選手は普段は内野手としてプレーしており、ピッチャーとしての経験はほとんどありません。そのため、彼の投げる球速は通常のピッチャーに比べて非常に遅いものでした。
球速の具体的な数字
ブルーハン選手が投げた球の平均速度は約60マイル(約96.5キロ)でした。これはメジャーリーグの平均的なピッチャーの球速(約90マイル、約145キロ)に比べて大幅に遅い数字です。この遅い球速が、大谷選手の51号ホームランを引き出す一因となったのです。
なぜ内野手が登板したのか?
この試合はドジャースが20-4で大勝しており、マーリンズにとっては負けが確定的な状況でした。そのため、マーリンズはピッチャーの消耗を避けるために内野手を登板させるという選択をしました。これは、試合が大差で決まっている場合に、メジャーで見られる独特の戦略の一つです。
まとめとナックルボール
大谷翔平選手の51号ホームランは、異常に遅い球を投げた内野手ビダル・ブルーハン選手によって生まれたものでした。この試合は大谷選手の歴史的なパフォーマンスとともに、マーリンズの戦略的な選択が話題となりました。遅い球とは言え、ホームランを打って、確実に結果を出せる。これからも大谷選手の活躍に目が離せませんね!
大谷翔平のホームランは、どんな状況でも驚異的なパフォーマンスを見せるという証拠になりました。次はどんな活躍を見せてくれるのか、ますます目が離せません!
しかし、先に出てきたナックルボールって、何?
魔球ナックルボールについて
雑学として、ナックルボールについて。
ナックルボールの平均速度は、通常70マイルから80マイル(約113キロから129キロ)程度です。
高校野球の投手の平均球速
高校野球の投手の平均球速(強豪校から、弱い学校までの平均)は115km/h程度です。
- 120km/h:高校生エースの目安
- 130km/h:かなり強い学校の投手
- 140km/h:甲子園出場、プロも視野
高校生クラスの球速の遅いナックルボールのみを武器として、なんと2012年メージャー投手の頂点に立った男がいました。
R.A.ディッキー投手!!(下記に投球している動画あり)
R.A.ディッキーは、ナックルボールを投げる割合が非常に高く、彼の投球の約85-90%がナックルボールというデータがあります。
一般的なメジャーリーガーの球種別の割合: 2023年のデータでは、ストレートが34.2%、スライダーが17.8%、ツーシームが16.2%、チェンジアップが11.7%という割合でした。
速い球(約90マイル、約145キロ)をベースに、変化球で変化をつけて打者を打ち取るのが基本。
遅い球のナックルボール(約113キロから129キロ)をベースにした投手は、メジャーで極々稀な存在。というよりほとんどいません。
R.A.ディッキーのナックルは、128キロ以上というデータがありますが、それでもメジャーで通用するスピードではありません。
R.A.ディッキーは、2012年にナショナルリーグでサイ・ヤング賞を受賞しました。
この年、彼はニューヨーク・メッツで20勝6敗、防御率2.73、230奪三振という素晴らしい成績を残しました。
サイ・ヤング賞(Cy Young Award)は、メジャーリーグベースボール(MLB)でその年に最も優れた投手に贈られる賞です。
ナショナルリーグとアメリカンリーグのそれぞれから1人ずつ選ばれます。
この賞は、通算勝利数や通算投球回数など数々のメジャー記録を保持している伝説的な投手、サイ・ヤングの名を冠しています。
彼の功績を称えて1956年に制定されました。
選出方法は、全米野球記者協会(BBWAA)所属の記者による投票で決まります。
記者は1位から5位までの投手に投票し、その合計点数が最も高い選手が受賞者となります。
日本のプロ野球にも、同様に優れた投手に贈られる沢村賞がありますが、沢村賞は先発投手限定である点が異ります。
引用元 https://full-count.jp/2023/01/05/post1324490/
ナックルボールの特徴
- 回転が少ない: ボールにほとんど回転をかけずに投げる球です。
- 球速が遅い: 他の球種に比べて球速がかなり遅いです。
- ナックルボールが「魔球」と呼ばれる理由は、その独特な軌道にあります。ナックルボールはほぼ無回転で投げられるため、空気抵抗の影響を受けやすくなります。これにより、ボールの縫い目が空気の流れを乱し、不規則な変化を引き起こします。
- 具体的には、ナックルボールは投手の手を離れた後、捕手に届くまでに数回転するだけです。縫い目の位置が常に変わるため、空気抵抗が不規則になり、ボールが揺れながら落ちるような動きを見せます。
- 予測困難: 打者だけでなく、投手自身もボールの動きを正確に予測することが難しいと言われています。遅い球にも関わらず、メジャーの捕手でも補球困難なため、普通のミットより大きい、専用のキャッチャーミットが存在します。
悲しいことに
悲しいことに、難しい球なので、魔球ナックルボールを使って、メジャーで通用する選手が今はいないようです。メジャーは、個性の強い選手が多いので見ていてすごく楽しいです。また、ナックルボーラーがメジャーで活躍することを願ってます。
【ナックルボーラー】R.A.ディッキー奪三振集 2012
メジャーリーガーの投手のすごさが分かる動画。メジャートップクラスのストレートは、すさまじいです。R.A.ディッキーと比べても興味深いです。。
下記画像引用元https://amzn.to/3Zxqf6t